こんにちは!ぺこらです (・ω・)
イギリスのタックスリターンってどうやるの?
今回は、YMS終了時に行う確定申告のような申請、タックスリターンについて書いていきます。
タックスリターンの対象者は、下記の通りです。
- イギリスに居住し、働いた人
- イギリスを離れ、イギリスに帰ってくる予定のない人
または、少なくとも1年度以上イギリス以外でフルタイム勤務する予定の人
タックスリターンは、YMS終了後でもオンラインで申請可能ですし、もし還付がある場合は、指定した住所に小切手で送付されます。
ただ、各々の勤務状況によりけりですので、必ずしも還付があるわけではない点、ご了承ください。
なお、この記事は2020年10月時点の情報ですので、最新情報は必ず公式の情報を参照してください。
Get your Income Tax right if you're leaving the UK - GOV.UK
イギリスの Tax Year
イギリスの Tax Year(税制年度)は、4月6日から翌年の4月5日までです。
申請にも年度の話が出てくるので、いつのことを指しているのかがわかるようにしておきましょう。
例えば、2018年10月1日〜2020年10月1日までのビザだとすると、3年度を経ることになります。
<例>2018年10月1日〜2020年10月1日までのビザの場合
- Tax Year 1:2018年10月1日〜2019年4月5日
- Tax Year 2:2019年4月6日〜2020年4月5日
- Tax Year 3:2020年4月6日〜2020年10月1日
(「帰国年度」としては、2020年4月6日〜2021年4月5日まで)
タックスリターンの計算対象
タックスリターンの計算対象は、 Income Tax です(National Insurance は対象外)。
イギリスで給料をもらうと、日本と同様に見込みで Income Tax (所得税)を引かれています。勤務先には NI Number を届出ているはずですので、税金に関してはそれで紐付け管理されています。
Income Tax には非課税枠があったり、収入により税率が変わったりするため、見込みとずれることがあります。そのずれは、イギリスにいる間に関しては通常、次年度の秋ごろに調整されるはずです(還付もしくは徴収)。
上述のTax Year の例で全期間働いていたとすると、Tax Year 1, 2 に関してはイギリスにいる間に調整が行われると思います。Tax Year 3 の分に関してはタックスリターンを行うことで調整されるものと思われます(認識が異なっていたらすみません)。
イギリスのタックスリターン申請方法
タックスリターンの申請は、下記サイトの情報にしたがって進めていきます。オンラインで指示に従って内容を入力していくだけなので、結構簡単です。
Get your Income Tax right if you're leaving the UK - GOV.UK
日本の確定申告だと、電卓で色々計算しなければならなかったりしますが、そういうのはなく質問に答えていくだけ!
タックスリターンの申請時に用意するもの
- NI Number
- P45(会社から退職時/後にもらう)
- P60 (会社から毎年年度末に発行される。最新のもののみで可)
- スマホ(アクセスコード取得用)
タックスリターンを申請するにあたっては、原本ではなくデータ(PDFなど)でもOKです。
YMS終了直前まで仕事をする場合、退職前に P45 がいつごろ、誰から、どのように送られてくるかを確認しておきましょう。
個人事業主ですと、P45 の発行そのものを忘れる場合もありますので、催促できるように連絡先を聞いておくことをおすすめします。
P45を入手したら、すぐに申請に取り掛かりましょう。
Government Gateway user ID の取得
タックスリターン申請時に Government Gateway user ID が必要ですので、登録します。
Get your Income Tax right if you're leaving the UK - GOV.UK
- Claim online (sign in using Government Gateway) をクリック
- Create sign in details をクリック
- メールアドレスを入力
- 入力したメールアドレス宛に送付された Confirmation Code を入力
- 氏名を入力
- パスワードを作成
- パスワードを忘れた際のリカバリーワードを入力
- ID が発行されるので、印刷やスクリーンショットを取るなどして保存(メールも送られる)
- アカウントタイプを選ぶ(個人の場合は Individual)
- アクセスコードの取得(UK携帯のSMSか音声通話 もしくは、HMRC のアプリをスマートフォンにインストールして、アプリから取得)
- アクセスコードの入力
UKの携帯電話を解約している場合、アクセスコードはアプリからの取得が必要と思われます。なお、システムの手順は変更されることが多いので、必ずしも上記方法通りではないかもしれません。
オンラインフォームの入力
Government Gateway user IDを取得したら、オンラインフォームに入力していきます。
入力に際しては、下記のようなことを聞かれます。
- イギリスでの住所(最近まで住んでいたところ)
- 今年度イギリスに住んでいたか
- 前年度イギリスに住んでいたか
- 出国日から翌4月5日まで&向こう3年度、何日イギリスに滞在する予定か
- 海外の現住所
- イギリスに持ち家があるか
- 海外でフルタイムで働いているか
- イギリス内で収入があるか
- 現在の職業(開始日、職種、フルタイムかどうかなど)
- イギリスで働いていた会社について(会社名など)
- 返金方法について(小切手の送付先など)
- P45に記載してある収入などの値を入力
入力が完了すると、レファレンスナンバーが表示されますので、メモしておきます。
また、登録したメールアドレスにもメールが届きます。
小切手の受取
申請後1ヶ月ほどすると、還付対象だった場合は、HM Revenue & Customs から指定した住所に小切手が届きます。小切手は銀行で換金してください(日本でも換金可能です)。
還付対象でない場合は、その旨連絡があるはずですが、2ヶ月ほど経っても音沙汰がないのであれば問い合わせてみるといいかもしれません。
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